中卒や高卒でも公務員は目指せる?知っておくべきポイントとは
公務員といえば安定して長く働けて、地域社会に貢献できる仕事です。昔から人気の職業で、公務員試験は難しいともいわれています。大卒でなければ公務員にはなれないのでしょうか。そこで今回は、中卒や高卒でも公務員は目指せるのかどうかについて解説します。また、公務員試験を受験するなら知っておきたいポイントについても紹介しましょう。
中卒や高卒の方でも公務員になれる
実は、公務員になれるのは短大卒や大卒の方だけではありません。ここでは、中卒や高卒であっても公務員になれる理由について解説しましょう。
原則として学歴不問
採用試験によって異なりますが、原則として公務員の受験資格に学歴は求められません。ただし例外はあります。たとえば、国家公務員試験総合職の院卒者試験では、年齢制限があることと、大学院修了もしくは修了見込みであることなどが受験資格となっています。
しかし、そのほかの受験区分は、高卒程度、大卒程度といったように分かれています。程度という言葉で表現されているように、筆記試験の難易度の目安として示しているだけです。つまり、年齢制限があるけれど、学歴については制限を設けていない公務員試験も多くあるのです
高校卒業後の年数による
高卒程度の公務員試験では、高校卒業後○年以内といった制限がある場合が多いものです。つまり、高校卒業後の年数が受験資格を満たしていれば、高卒程度の試験を受けられます。また、地方公務員試験の場合は、年齢制限だけ決められていて学歴については定めていない場合が多いものです。
中卒や高卒の方でも受験できる公務員試験の種類
中卒や高卒の方が公務員になると、どのような仕事ができるのでしょうか。ここでは、中卒や高卒の方でも受験できる主な公務員試験の種類について解説しましょう。
自衛隊
手当などの待遇面を重視する方におすすめなのが自衛隊です。ただし自衛隊員として寮生活を送ることになるなど、ほかの職業に比べるとプライベートにおける自由は少ないといえます。
また、規律が厳しい集団生活を送ることになり、災害地域に派遣されるなど、肉体的にも精神的にもハードな場面にも立ち会う仕事でもあります。
消防士
消防士の仕事は、出動に応じて手当が支給されるなど、収入面で安定しています。ただ、火事の現場で人命救助を行うので命の危険がともなう仕事であり、体力仕事であることに間違いありません。人の命を救うことにやりがいを感じ、体力に自信がある方におすすめしたい職業です。
警察官
地域の安全を守るために尽力しているのが警察官です。さまざまな方と接する仕事であり、危険な事件現場に向かう場合もあるので、やはりストレスがかかる職業といえます。勤務時間が不規則なので、体力的にハードな仕事でもあります。
地方公務員や国家公務員の一般職
公務員の一般職となって、事務などの仕事につく方法もあります。たとえば、国家公務員の一般職試験(高卒程度)などです。こつこつと事務作業をこなす方におすすめしたい仕事です。
中卒で公務員を目指すには
中卒の方でも公務員になりたいと考えている方もいるのではないでしょうか。中卒で公務員を目指すなら、当然ながら公務員試験に合格しないといけません。高卒程度の学力を身につける必要があります。そのため、まずは高卒認定試験を受験するのがよいでしょう。
高卒認定試験とは、正式には高等学校卒業程度認定試験とよばれます。高校を卒業していない人の学力が、高校卒業した人と同等以上であると認定されるのです。合格できれば高卒認定がもらえるので、専門学校・短大・大学の受験資格が与えられます。
しかし、高卒認定をもらっても、最終学歴は中卒のままです。しかし、就職するときにも高卒認定を受けていれば好印象を与えられる場面もあるでしょう。
高卒で公務員を目指すには
つづいて、高卒の方で公務員を目指す場合、どうしたらよいのでしょうか。大卒程度の公務員試験を突破するためのポイントについて解説します。
大卒程度の公務員合格者には、やはり大学出身者が合格しやすい傾向があるといえます。なぜなら、公務員試験に出題される科目について、大学の授業で学んだ受験者もいるからです。具体的には法律や経済、政治などの範囲です。
しかし、高卒の方であってもポイントを押さえて学習することで、公務員試験を突破できる可能性は充分にあります。公務員試験の最新情報や出題傾向を知り、時間をかけて学習すれば合格に近づけるでしょう。
まとめ
今回の記事で紹介したように、中卒や高卒であっても公務員を目指せます。公務員はリストラの心配がなく、社会的にも信頼されている職業です。公務員になりたい気持ちが少しでもあるなら、公務員試験にチャレンジしてみる価値はあるはずです。
受験勉強は大変なこともありますが、しっかり準備すれば合格も夢ではありません。通学や通信で公務員試験対策できる講座もたくさんあります。忙しい人でも隙間時間を有効に使って準備を進めたいところですね。公務員に就職したいと考えている人は、ぜひ調べてください。